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医歯薬講座 特別講義実施




 9月1日(木)高校2年生の選択科目「医歯薬講座」で、札幌医科大准教授で現役の麻酔医である山内正憲先生の特別講義がありました(特別講座は2度目の実施です。1度目は、先進的な治療で知られる「ひゃくまち眼科」の院長である小栗直美先生でした)。

前半は、先生が普段どのような仕事をされているかという内容で、「麻酔医は執刀医が手術に集中できるように全身を管理する」「他の科とのコミュニケーションが重要」などのお話を聞き、麻酔医のイメージが180度変わったという生徒が少なくありませんでした。中には、「麻酔医になりたい」という生徒もいるほど、印象の強い話でした。そして、近年話題に上ることも多い、脳死者からの臓器移植の現場を撮影した動画を、見せていただきました。もちろん、外部の人間が見ても差し支えないところまででしたが、手術時の人の多さや、一瞬も気を抜けない緊迫感の一端を感じることができました。

後半は、先生が、どのようなことを考えて仕事をされているかというお話でした。高校生に向けて分かりやすいことばを使ってくださいましたが、生や死を考える哲学的な問いに、生徒たちはそれぞれ考えをめぐらせていました。中でも、末期がん患者などに行う、痛みの除去を目的としたペインクリニックに関わる話で、「90%の患者さんが治療可能ということは、10%は不可能だということ」ということばに、医師という仕事の難しさを感じた生徒が多かったようです。しかし、先生がおっしゃった「学校と違い、社会では、答えのない問題を解かなければいけない」「絶対に100点が求められることもあれば、30点でも仕方がないときがある」ということばに、かえって医療の世界への志を強くした生徒も数多くいました。