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高3JB「アジア学」 渡辺悌二先生(北海道大学)をお招きして




 6月22日(金),高3JBコース「アジア学」を選択受講中の25名が,北海道大学大学院地球環境科学研究院の渡辺悌二(わたなべ ていじ)教授による本校での特別講義(100分)を受講しました。
 講義のテーマは,「貧困地域の環境課題 ~環境問題を中心に世界の諸課題をアジアを通じて考える~」です。

 講義では,タジキスタンやキルギスを中心に,牧畜業を中心とした中央アジア地域をとりまく環境課題について,現状報告と分析をしていただきました。
 なかでも,これらの地域の土地の劣化や野生動植物の減少について,背景にある中央アジア地域の「貧困問題」や「ソビエト連邦崩壊後の政治体制の変化」についての切り口は,生徒たちにとっては新鮮で,大きな学びとなったようです。
 ここまでの「アジア学」の中でも,生徒たちは,国際関係における対立を生む根本原因として「貧困・格差」をあげることがよくありました。
 この「貧困・格差」についても環境問題を通して考えることで新たな視点を得たに違いありません。

 講義の終わりには,渡辺先生から世界のこれからを担う生徒たちへ向けて,環境課題解決へ向けての重要な指摘がありました。
 また,そのために国際社会で力を発揮できる人材に育っていってほしいことや,大学・大学院教育・留学の醍醐味についても語っていただきました。
 受講生にとって今回の講義は,環境問題の新たな側面を知ると同時に,「自分たちが何をすべきか」についてのヒントを提示していただいた素晴らしい機会になりました。

 これからも,アジアを通じて世界の諸課題にアプローチし,主体的学習者としての資質を高めていきたいと思います。

「アジア学」担当者 山口太一