9月21日(金),本校サブアリーナで広島市から坪井直さん(※)をお迎えして平和講話が行われました。
日本を代表して,世界で証言活動を行っていらっしゃる坪井さんですが,北海道に来て学校を舞台にお話をされるのは「語りべ」としての活動を始めてからはじめてとのことで,今回の慶祥での講話は,歴史的来校となりました。
お話では,冒頭,東日本大震災以来の福島を意識して,坪井さんご自身の現在の被災地との関わりや,現在まで続く原爆症との闘いについての紹介がありました。
そののちには,8.6原爆投下後の広島の悲劇についての証言がありました。
あの日の広島を語る坪井さんのエネルギーに多くの生徒が圧倒され,引き込まれていったように思えました。
世界各地で「平和」を訴えてこられた坪井さんの姿から,平和を語り継ぐ使命と,平和研修旅行に真摯に向き合う意気込みを得た高1生。
今回の機会を,広島・長崎から平和を学ぶエネルギーにかえてもらいたいものです。
参加した生徒の感想を紹介します。
「今回の講話を聞いて,広島の当時の悲惨さが目に浮かぶくらい,リアリティーを感じるお話でした。
70年前の日本の軍国主義の理不尽さ,被爆直後の市内の様子は,現在の日本では想像できないものばかりでした。
お話をしてくださった坪井さんのパワーもすごかったです。戦争経験者が少なくなり,戦争の悲惨さを直接学ぶ機会は減っていきますが,今回うかがったお話は,私たちが大人になったときに子どもたちの世代に伝えなければならない出来事なんだとしみじみ感じました。」