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中3 性教育講座終了






 2月7日(木)5・6時間目,中学校3年生対象に性教育講座を行い,北海道助産師会PALの会から助産師の末森結香先生に『いのちからのメッセージ』というテーマでお話をしていただきました。
 特殊な機械で実際の心臓の音を聞いたり,カードの開けられた穴と貼られた小豆で,受精卵と胎児の大きさを確認したりしました。昨日,お誕生日だったという女子生徒に15年前の自分(赤ちゃん人形)を抱っこしてもらいました。途中DVDでは,受精の瞬間や胎盤の様子,胎児の指ができていく過程,出産シーンなど,生徒は初めて見る映像に釘付け。また,北海道は中絶や性感染症が多いという具体的な情報も生徒にとっては衝撃だったようで,避妊の話なども真剣に耳を傾けていました。
 休憩時間には直接末森先生に質問したり,胎内記憶のある生徒がお腹の中にいたときの話をしてくれたりしました。配布したQ&A冊子(生徒からの質問に答える形で構成したオリジナルの冊子)を熟読している生徒も。
 講座のまとめとして,お子さんを妊娠・出産したときのエピソードについて書いていただいた「親からの手紙」を代読していただき,参加してくださった保護者の方も当時を思い出し,涙を浮かべていました。さらに,「自分が遠い昔に受けた中学校時代の授業とは異なり,今の時代にあった内容になっていると感じました。」「家でも折に触れて話合いがもてればよいと思いました。」など貴重なご意見をいただきました。
 事前のアンケート調査ではマイナスなイメージを抱いていた生徒たちも,“性教育”を“生教育”と捉え,身近な大切で必要なこととして考えてくれたのではないかと思います。今後一人一人が自他の心や体,命を大切にし,望ましい人間関係を築くことができる素敵な大人に成長していってくれることを願っています。

【生徒の感想】
 ・他の人のたくさんの努力があって,今自分がここにいると思うと,とてもありがたいものだと思いました。友達に対して,「死ね」などの言葉を何も気にせずに発していました。それは相手とその家族に失礼な事だと思いました。(3-1男子)
 ・なんとなく私も今のお母さんを選んで自らやってきたような気がします。今はお母さんの嫌な所全部含めて,お母さんの子で良かったと思います。親からもらったこの命に自分で今度は磨きをかけて,将来の夢に向かっていきたいと思います。(3-2女子)
 ・人の命は赤ちゃんでも僕たち中学生でも高齢者であろうとも,一番尊いものだということを改めて感じました。だから,性について軽い気持ちでいてはだめだと思いました。(3-3男子)
 ・自分がこの地球にこうやって生まれてきた時点で,性教育を受け,次の世代へバトンをつなぐ権利と義務があると感じました。小さかった頃,体が弱く,6回も入院しました。だから今度は私が誰かのことを助けてあげたいと感じています。(3-4女子)