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中学 コミュニケーションワークショップの全日程を終了しました



 平成24年度文部科学省のコミュニケーション教育事業である〔児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験〕を昨日のワークショップで、終えることができました。この事業は、平成22年度から始まりました。その趣旨は、「児童生徒に対し、芸術家による表現手法を用いた計画的・継続的なワークショップ等の実技指導を実施することにより、芸術を愛する心を育て、豊かな情操を養うとともに、コミュニケーション能力の育成を図るものです。」立命館慶祥中学校では、今年度か ら、中学校としては、道内唯一の指定を受け、主に、中3と中2を対象に取り組んできました。
 コミュニケーションワークショップは、財団法人北海道演劇財団札幌座の俳優の皆さんとNPO法人演劇百貨店の柏木さんを講師・補助者として、学年全体・クラス・グループ・ふたりという単位で、取り組まれました。
 その内容と生徒の反応は、シアターゲームを通して自分の意図通り伝わったり伝わらなかったりする状態を経験し、どうやったら伝わるのかを考える中で自己と異なる他者ということを発見し、体感的認識を深めました。戸惑い、遊びながら、楽しさを感じ、コミュニケーションを深めることが出来ました。生徒たちは、言葉以外のコミュニケーションの方法があることを知って、驚きました。その上、他者に照らして自己についての認識を深めました。それぞれのグループで、場面づくりなどの創作活動を行いました。生徒自身がグループによる創造の場に身を置いて、他者が自己と異なることを繰り返し実感しながら、異なることを受け入れなければ課題を解決できないという体験を、徐々に課題の難度を上げながら行っていきました。講師・補助者が多様な意見が出るように促しながら進めるグループごとの話し合いをしました。クラスごと、グループごとに、互いに発表して見合うことで、他のクラスや講師・補助者の皆さんからの意見をもらい、ふりかえりにおいて、ひとりひとりの「気づき」を明らかにしました。これらの過程での個々の経験を共有していきました。また、自分や 周りの人たちの変化をもう一度捉え直し、「感じたこと・気づいたこと」など出し合いながら、体験の共有化をはかりました。それぞれの完成度の高さに驚嘆の声を挙げ、演じる=観る関係を、体験の共有化をはかることで、深めることができました。
 また、高校3年生立命館IRクラスでも、同様の中身で、取り組まれました。生徒の感想には、「演劇という集団で、コミュニケーションが取れるものだと驚き、コミュニケーションとは、ただ話すことだけではないんだ。発想の広がりがおもしろかったです」「言葉よりも、深く相手とつながることができる」「動きは、世界共通です」「全員で、創造(想像)することの楽しさを学んだ」「交換し合う授業を体験できた」など、高校生らしく、授業そのものを楽しみながら、分析していました。
 このように、コミュニケーション教育は、いままでにないような感動と共感の輪を広げました。講師・補助者の先生がたには、大変お世話になりました。ありがとうございました。以下、コミュニケーションワークショップに取り組んでいただいたみなさまを紹介します。

(講師)
NPO法人演劇百貨店 柏木 陽
財団法人北海道演劇財団
清水 友陽・磯貝 圭子(宮田 圭子)・弦巻 啓太
(補助者)
財団法人北海道演劇財団
高子 未来・中塚 有里・木村 洋次・佐藤 健一・田中 春彦