3月8日にホームページでご報告した「日本生物学オリンピック2015」金賞を受賞した本校高校2年生の中桐悠一郎君が，このたび見事に「第27回（2016年）国際生物学オリンピック」日本代表に選出されました。全国から3433名の予選を通過し，頂点の金賞受賞10名となり，三次にわたる試験を経て選ばれた日本代表4名の内の1名です。本校以外には，灘高校(兵庫)，桜蔭高校(東京)，宮崎西高校(宮崎)の生徒が選ばれました。7月17日～24日にベトナムのハノイで開催される国際大会に向けて，大学教員や専門家を交えた国際生物学オリンピック日本委員会・プロジェクトチームによる特別教育が行われます。
　本校は高校3年間で80タイトル，中高合せて1000時間の実験を行う文部科学省指定のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)です。中桐君は，学習とクラブ活動を両立させる毎日を送っています。クラブは自然科学部に所属し，放課後に多くの実験を行い，生物学の実践に基づいた研究課題を追究しています。中桐君は，数多くの実験をこなす本校の環境があったからこそ，日本代表として特別教育を受講した際の実験レベルの高さ，スピードの速さに対応することができたと述べています。
本日から始まる新学年で，理科の実験や，自然科学部の活動の中で，慶祥の仲間と共にさらに意欲的に取り組んでいってくれることでしょう。7月のハノイが楽しみです。

（参考）
東京大学2015 冬期特別セミナー
日程：2015年12月23日（水）～12月25日（金）
場所：東京大学　駒場キャンパス
【1日目】
生化学実験，疎水性カラムによるGFPタンパク質の精製，SDS・PAGE電気泳動・染色
【2日目】
生物統計学I（講義・実習）：平方和，母分散，標本分散，標準偏差，統計処理ソフトRを用いた操作t分布とは何か
生物統計学II（講義・実習）：t検定とは何か，Rを用いたt検定の操作，回帰直線と近似式の作り方，カイ二乗検定
【3日目】
実際のデータに基づく統計検定，SDS/PAGE電気泳動の結果解析，まとめ

詳細は，日本生物学オリンピックにてご覧になれます。
http://www.jbo-info.jp/index.html