• HOME
  • What's New
  • 中1北海道研修 たくさん学んで元気に完結!

What's New

中1北海道研修 たくさん学んで元気に完結!

     (写真をクリックすると拡大します)











 9月25日(日)~9月27日(火)の日程で,自分たちの住んでいる北海道を再認識すべく,北海道の文化・自然・産業を学ぶ宿泊研修を実施しました。参加者は,中学1年生(17期生)180名です。今回,生徒達が自ら設定した学年テーマは「ウタリ」(アイヌ語で仲間,同胞という意味)です。北海道を学ぶ,という明確な目的を持って180名全員が初めて一緒に旅をするにあって,個人として,そして仲間として成長していく,そんな願いが込められています。今後の6年間,辛いことも苦しいことも一緒に乗り越えていくという決意でもあります。
 研修1日目,新札幌を出発した生徒達は,ニセコでバスを乗り換えてファームステイ先へ出発。ニセコ,京極,蘭越地区を中心に,29家庭に分かれて1泊させていただき,農業や畜産,酪農業の体験学習をさせていただきました。新しい家族と対面して最初は緊張気味だった生徒達も,各家庭での作業が始まると仲間と協力して一生懸命に取り組んでいました。翌日のお別れの時には,感謝の気持ちを言葉で表現し,ホストファミリーと握手や抱擁を交わして別れを惜しんでいました。大変充実した一泊だったと確信しています。慶祥中学校17期生を受け入れてくださったホストファミリーの皆さん,本当にありがとうございました。
 研修2日目,最初に訪れたのは有珠山火山遺構です。事前学習でご講演いただいた北翔大学准教授,横山光先生からの知識をベースに,現地では5名の火山マイスターの方々にご協力をいただきながら洞爺周辺に残されている1970年代,2000年代それぞれの火山遺構に足を運び,クラスごとにフィールドワークを行いました。生徒の中には小学校時代,有珠山周辺を訪問したことのある者もいましたが,防災等の観点からも火山を学習した今回の研修では新しい発見の連続だったようです。この日の夕方には白老町へ移動し,白老川での自然学習と河川敷特別会場での夕食を済ませて,閉館後のポロトコタンへ移動しました。アイヌ文化学習として「夜のポロトコタン」特別プログラムを実施していただき,儀式や舞踊を学びました。
 研修最終日,朝食を済ませた後,生徒達は門別・平取地区へと向かいました。学年を2グループに分けての研修開始です。門別地区では坂東牧場を訪問させていただき,馬産業と地域との関係や馬の一生とそれに関わる人達の話等,実施に生産に携わる方々からお話を聞くことができました。さらに北海道競馬の施設を訪問し,日高が日本有数の馬産地となったわけや,北海道経済に馬産業がどのような影響を与えているかについて学習しました。生徒達は,日ごろ目にすることのない馬産業関連施設に驚いている様子でした。平取地区では,二風谷アイヌ文化博物館を訪れ,アイヌの歴史文化の語りべである貝澤耕一さんのお話を聞かせていただきました。生徒達は,事前学習で二風谷アイヌ文化博物館学芸委員,関根健司先生より学ばせていただいていたアイヌの歴史や生活,文化について,より深く考えさせられたようで,質問も活発に出ていました。博物館では一生懸命メモをとる姿が見られ,充実して学習している生徒達が印象的でした。
 今回の北海道研修は,知っているつもりだった北海道の姿を見つめなおす学びの旅であり,2年後のニュージーランド研修を見据えた自立の旅でもあります。17期生は,研修各所で質問や取材活動に熱心に取り組む等,立派に全日程を完結することができました。旅先でお世話になった多くの方々に改めてお礼を申し上げたいと思います。そして,生徒達はこの研修で得た学びを今後どのように生かしてくれるのか,楽しみにしたいと思います。
         (中1学年主任 齋藤伸幸)