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中3 性教育講座が開かれました

3月1日(水)2・3時間目,中3生徒を対象に行われた性教育講座では,北海道助産師会の助産師 安藤由美子さんに『いのちのメッセージ』というテーマでお話をしていただきました。

 第Ⅰ部は“いのちの誕生”と題し,カードに開けられた穴と貼られた小豆で卵子と胎児の大きさを確認したり,人形を使い出産のときの赤ちゃんの様子を具体的に教えていただきました。東日本大震災の時に東北で生まれた赤ちゃんたちの動画を見せていただき涙を浮かべる生徒も多かったです。昔行われたヨーロッパの実験の話では,赤ちゃんは愛情がないと生きていけないということがわかりました。
 第Ⅱ部は“性のプライド”と題し,思春期の男女に多い性の悩み,交際についての悩みなどを分かりやすく伝えてくださいました。中絶の多い札幌市のデータや交際中の男女に起きた事例などを通し,高校生になる前の今の時期だからこそ性の影の部分についてもしっかり伝えてくださいました。さらには,安藤さんが性教育を行うきっかけとなった中2で出産した子の話,中絶を選択した高校生の話など,現場での経験を踏まえてお話してくださいました。安藤さんの情熱に吸い込まれるように,避妊の話なども生徒たちは真剣に耳を傾けていました。
 講座の終盤には,保護者の方に書いていただいた『親からの手紙』を紹介しました。講座を受ける前は『エロイ』『いかがわしい』など性教育に抵抗をもっていた生徒も,“性教育”を“生教育”と捉え,自分にとって必要だと考えることができたようです。今後も一人一人が自他の心や体,命を大切にし,望ましい人間関係を築くことができる大人に成長していってくれることを願っています。

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    【生徒の感想】
  • とても勉強になりました。保健の授業ではあまり現実味がなく,どこか人事のように聞こえていましたが,安藤さんのお話で,そういったことが身近にありえるんだと改めて認識しました。高校に上がったら色々な出会いがあるだろうけどその前に正しい知識を知れてよかったです。(女子)
  • 赤ちゃんが出来る確率は本当に少なくて,今,自分がここにいることが奇跡なんだなって思ったし,改めて自分の親に感謝の気持ちがいっぱいになりました。そして、赤ちゃんを授かってそこがゴールなんじゃなくて,産まれてから子育てが始まったり,大変なことがたくさんあるから,ちゃんと相手と話し合いをしないとだめだと思いました。(女子)
  • 今回の講演では「親への感謝」が本当に学べました。講演の中の親からの手紙は自分のことではないけれど,涙が出そうになるくらい感動しました。すぐ家に帰って親へ感謝を伝えたいです。(男子)
  • 講演を聞いて,僕は子どもを欲しいと思いました。しかし,今すぐと言うわけではなく,もうちょっと身の回りのことをしっかりして,心構えもできるようになってから欲しいです。また、パートナーの人が辛い思いをしないと子どもは産まれないので,僕が結婚して,子どもが産まれた時はちゃんと感謝して頑張って育てたいです。(男子)
    【保護者の方の感想】
  • 先生と対話している様に時間が流れていきました。何度も繰り返し聞き,思い出す必要がある大切なテーマだと思います。
  • 命の大切さをとても力強く教えてくださいました。具体的なお話,なかなか親から話せないことをずばり話してくださって本当に良かったです。
  • なかなか子どもと性の事について話すことはなかったのでとても良かったです。子ども自身も色々と思い,考えてくれたのではないかと思います。
  • 中身のぎっしり詰まったすばらしいお話でした。感動でいっぱいです。

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