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中1 体験ボランティアデイ


 去る11月3日文化の日,江別市の静苑ホームで,体験ボランティアデイを開催しました。今年度は,10月25日に,中1全体に,ボランティア講演会を実施し,静苑ホームから生活相談員の金子さんと介護士の小西さんに来校していただきました。それを受けて,中1を対象に希望者を募り,21名の生徒が参加しました。静苑ホームは,介護老人福祉施設・特別養護老人ホーム・短期入所生活介護施設で,友愛記念病院に隣接しています。

 今回の意義・目的は,
① 全員がボランティアを体験することで,社会貢献の意識を育成する。とくに,身近な地域として,江別市での活動とする。
② 人と関わるボランティア活動を通して,他人への思いやりの気持ちを育む。
③ 校外学習を経験することで,社会性を身につける機会とする。
ことです。
 参加した21名は,4班に別れ,午前中は,「高齢者擬似体験」や「車椅子乗車体験」,施設見学等を体験し,高齢者の生活を実感し,ユニバーサルデザインの発見や気づきをまさに体感しました。午後からは,食事の下膳や掃除をはじめ,入浴後のケアやレクレーションにも,積極的に参加しました。管理栄養士の方のお話を伺うことができ,実際の食形態の違う副食やペーストかゆなども味見してみました。さらに,事前に準備して,練習もしてきたリコーダー演奏やピアノ演奏,合唱なども,発表し,アンコールがかかりました。

 今回の取り組みを通じて,
「高齢者疑似体験では,すごく疲れました。いちばんつらかったのは,視界が狭い上,指の感覚も,ほとんどないため自販機に小銭を入れるのもたいへんでした。」
「管理栄養士の方が調理された試食は,いつも自分が食べているご飯とは,食感も,見た目もぜんぜん違いましたが,味は,其れなりにおいしかったです。」
「ユニバーサルデザインの施された施設の機能性が印象的だった。」
「自分の体験があって,介護士になった人が多かった。」
「なぜか,だんだん楽しくなりました。職員の方にも,入所者の方にも,このような体験をさせてもらって,感謝しています。」
「車椅子の初めて乗車して,楽しかったが,周りより低いところから見るのは,少しいやでした。」
「下膳の手伝いのときに,大丈夫?,無理をしなくてもいいんだよ,ありがとうね,と声をかけてくれる入所者の方がいて,とてもうれしかった。」
など,多くの感動の声が寄せられています。

 ありがとうございました。