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2017年度コミュニケーション教育事業が終了しました!

中2は、弦巻楽団「ユー・キャント・ハリー・ラブ」の観劇も・・・

 2月9日、今年度のコミュニケーション授業が終了しました。立命館慶祥中学校では、コミュニケーション能力の向上を目的に、2012年度から文部科学省の「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験」の指定を受け、全学年を対象に取り組んでいます。中学校としては、道内唯一の指定校です。

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 コミュニケーションワークショップは、在京の演劇百貨店の柏木陽さんと札幌座のみなさんを講師・補助者として、学年全体・グループという単位で、取り組みます。その内容は、シアターゲームを通して自分の意図通りに、伝わったり伝わらなかったりする状態を経験し、どうやったら伝わるのかを考える中で、自己と異なる他者ということを発見し、体感的な認識を深めます。そして、言葉以外のコミュニケーションの方法があることを知ります。その上、他者に照らして自己についての認識を深めます。 それぞれの班で、場面づくりなどの創作活動を行い、生徒自身が創造の場に身を置いて、他者が自己と異なることを、繰り返し実感します。異なることを受け入れなければ課題を解決できないという体験を、徐々に課題の難度を上げながら行っていきます。班ごとに、互いに発表して見合うことで、他の班や講師・補助者の皆さんからの意見をもらい、ふりかえりにおいて、ひとりひとりの「気づき」を明らかにします。これらの過程での個々の経験を共有していきました。また、自分や周りの人たちの変化をもう一度捉え直し、「感じたこと・気づいたこと」など出し合いながら、体験の共有化をはかりました。
 とりわけ今年度の中2でのワークショップは、クラスごとではなく、学年全体をシャッフルして。グループをつくりました。グループはさらに、班に編成され、班ごとに取り組みました。まさに、ひとりひとりが、コミュニケーション能力を問われる環境が設定されました。具体的な取り組みは、グリム童話『死神の名づけ親』をもとに、自由に創作することが求められました。物語の内容を理解し、大きな流れを班で、共有します。当初の打合せでは、どの班も、全編を本文そのままで読んでいたものの、しばらくすると、本文を台詞化したり、からだを使って、表現したり、工夫が見られるようになり、最終日には、各班からの発表で、お互いを見合い、感想を述べ合いました。また、2月7日には、地元の劇団の弦巻楽団の「ユー・キャント・ハリー・ラブ」の公演を鑑賞しました。劇団を主宰する弦巻啓太さんが、本校のコミュニケーション授業のワークショップ講師を務められていたことが縁で、実現しました。作品は、「恋愛は幻想に過ぎない」が自説のシェークスピア専門の大学教授・奥坂雄三郎は、ある日、ラジオから流れる気象予報士の声に「恋」をする。初めての感情に戸惑い、周りが見えなくなる奥坂は、これまでの持論を放り捨て、ひたすら「恋」に暴走する!教え子や助手を巻き込んだ遅すぎた初恋は、果たして成就するのか?シェークスピア作品をモチーフにして、軽妙なタッチで、描かれたコメディに、生徒たちは、大いに沸きました。シェークスピアや芝居の脚本に興味を抱いた生徒も少なくないようでした。

 今年度のコミュニケーション教育事業は、7月の「7本指のピアニスト」の西川悟平氏のピアノワークショップもあり、多彩で、多様な取り組みに、進化しました。6年を経過した事業を振り返るため、中2にアンケート調査を実施しました。