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慶祥生が選ぶ今年の漢字、発表!






 2018年の振り返りと、ニュース等の報道を通じて社会に興味を持ってほしいという狙いで「今年の世相を表す漢字一文字を考えよう」という取り組みを国語科の授業で実践し、12月10日に「立命館慶祥生が選ぶ今年の漢字」の発表会を開催しました。

 中学美術部員が企画運営と司会を務めた10日の発表会では、本家・漢検協会が清水寺で森清範貫主の揮毫で発表することにならい、本校中学2年 海老根憲伸くんの揮毫により発表しました。
 海老根くんは「全国書画展覧会」筆都大賞、「曹洞宗青少年書道展」大本山總持寺監院賞、「全国書き初め展覧会」日本書き初め大賞、「成田山全国競書大会」成田山賞、「全国少年新春書道展」特選などの受賞を誇る、本校随一の書道家です。

 美術部員の司会進行により、「慶祥生が選ぶ今年の漢字」は第5位から順番に発表されました。なお、第5~2位の漢字を黒板に書いて発表したのは中学美術部1年 河原愛佳さん。「全国書画展覧会」で特選を受賞するなど、活躍しています。


・第5位は「大」
理由としては、「大阪北部地震」「大坂なおみ・大谷翔平・大迫勇也の活躍」「大きな変化が多かった」「大坂万博決定」「大震災」「大相撲問題」「大学暴力問題」などです。

・第4位は「終」
理由としては、「平成の終了」「小室哲哉・安室奈美恵の引退」「平成最後の年」「日本の終わりか、とげんなりする事件や不正が報じられた」などです。

・第3位は「震」
理由としては、「北海道胆振東部地震」「大坂で震度6弱の地震」などです。

・第2位は「平」
理由としては、「平成最後の年」「平昌オリンピックでたくさんのメダル」「南北首脳会談や米朝首脳会談で平和に近づいた」「平和になってほしい」「平和を考えた年」などです。

 そして会場となった美術室からあふれるほど集まった生徒・教職員・保護者が注目するなか、海老根くんの揮毫により発表された「2018年立命館慶祥生が選ぶ今年の漢字」は「災」です。
 理由としては、「北陸の豪雪、火山の噴火、西日本豪雨、猛暑、台風21号などの災害」「北海道や大阪など色々な場所で災害が多発」「地震・台風などの災害」「災い転じて福となす、の願いを込めて」「自然災害が例年になく多かった」などです。

 本校国語科の取り組み「今年の漢字を考えよう」は、単なる「今年の漢字予想」ではありません。一年の様々なニュースを振り返り、その一つひとつが社会に与えたインパクトを漢字一文字に集約しようと真剣に考え抜いた生徒たちは、身の回りの漢字に対してより親しみを感じていることでしょう。

 発表会を見事に取り仕切った中学美術部員と、見事な筆づかいを披露した海老根くんの活躍に沸いた一日でした。本校国語科の今後の取り組みにもご注目ください。