スーパーグローバルハイスクール(SGH)

中高 秋の講演会が開かれました


 9月30日(木)本校アリーナにて,午前に中学生対象,午後に高校生を対象とする秋の講演会が開かれました。今回はアイヌアートプロジェクト代表の結城幸司さんにお越しいただきました。結城さんは,アイヌの民族文化をテーマやモチーフとして,版画をはじめ多彩な表現活動をされているアーティストです。また,2008年に二風谷で開催された「先住民族サミット」の事務局長を務められるなど,世界各地の先住民族運動との関わりも深い方です。
 今回の講演では,これまでアイヌのたどった歴史を踏まえながら,アイヌ文化の根底にあるものについて話していただきました。また講演の後半には,短編映画「七五郎沢の狐」を上映し,解説していただきました。生徒からは「身近にありながら実はよく知らなかったアイヌの文化や考え方を知るきっかけになった」,「アイヌの民族楽器トンコリの曲を聞けてよかった」といった感想が聞かれました。
 これまでにも結城さんには,今年度の高校3年生を対象とする「国際社会」授業で特別講師をご担当いただくなど,本校の教育活動にもご協力いただいてきました。SGH指定校として「多文化共生社会」をテーマとする本校にとって,結城さんのお話は身近にある多文化理解への格好の端緒となりました。
 結城さん,トンコリ奏者の福本さん,ありがとうございました。

(文責 金原有史)