スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

高2理系物理で企業講師の特別授業を行いました。



 2月3日(月)4時間目に2年AB組,6時間目に2年CD組の物理選択者を対象に現代科学Ⅱ(物理)の特別授業を行いました。

 「溶鉱炉内の物理学」と題して砂原公平氏(新日鐵住金株式会社 主幹研究員 博士)を招き,製鉄所の高炉(溶鉱炉)にまつわる物理学について授業を行いました。

 製鉄所のシンボルである高炉(溶鉱炉)は,内部では温度は最大2300℃にもなり,1分間に10トン以上の気体と固体・液体が,すれ違いながらミクロな反応や熱交換をダイナミックに起こしています。
その反応を20年以上休まず,1日に1万トンの鉄を生産し続けるには,原料の鉄鉱石とコークスの投入や,ガスの送りこみがバランスよく行われることが必要で,そのための制御や分析に活躍する物理学の話をしていただきました。

 大学の理系で学ぶ学生の多くが,やがて社会で活躍しますが,身につけた専門知識や技術が社会でどのように活かされるのか,また,中・高校や大学ではどのような学びをするべきなのか,企業で働く研究者から生の声で聞くことができました。