スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

高校 SSH SS DayⅠ開催しました









 5月23日(金)に本校でSS DayⅠを開催しました。SSDayⅠは高校1年生全員を対象に,本物の学びを体験すること,最先端の学びを体験することを目的に実施しています。当日は北海道大学より8人の先生にお越しいただき,生徒は2人の先生の授業を受講することができました。これだけ大規模で学校全体の取り組みとしてのSSHの取り組みは他校でもあまりなく,新聞社の取材もありました。
 授業は、生徒達の熱気で溢れ、大きな声が何回も上がっていました。鈴木誠先生の「高校生のための「蛙学への招待」」ではフリーズドライの蛙がポケットの中から出てきて驚きの声が。小田研先生の授業「すごいぞ、超伝導-超伝導と先端科学技術-」では液体窒素を使っての実験では、酸素を液化しそれが青色をしているところでもまた声が。そしてその青色の液体が磁石にくっつくというところでも更に声が上がっていました。
 どの授業も本物の学びに触れた生徒達の目は輝いていました。科学への興味や関心は間違いなく高まったと思っています。

今回の授業で今まで考えていた蛙に対する見方が変わった。「肺呼吸を成体になったらする」と習ってきたけれど、実際は不完全で皮膚呼吸も大半だと言うことがわかった。また、身近に感じていたニホンアマガエルとアズマヒキガエルが毒を盛っていることに驚いた。予想外の事実がたくさんあった。「疑うこと」「事実を知ること」が科学の本質だと思った。
(1年女子)
超伝導という言葉は今まで聞いたことが無かったのですが、その意味が今日わかり大変意義深かった。電気抵抗がなくなるということはこれからの利用の観点で大きな可能性を秘めていると感じました。液体窒素を使った実験では、気体が液体になるのは初めて見たのでびっくりしました。ケルビルの考え方などは授業でやっていたところだったので理解しやすかったです。どんなところでもとまらずに転がり続けるという超流動についてもっと知りたいと思いました。
(1年男子)
最初は「とても難しいそうな話だ」と思いましたが、進むにつれて超伝導の世界に引き込まれていきました。空中で磁石が静止することや、レールの上を超伝導物質が移動するのはを見てこんな不思議なことが起こるのかと驚きました。目に見えない力の存在を実感することができました。説明もわかりやすくメカニズムも理解できました。この技術を利用してビルなどの建造物を浮かせられれば地震対策にもなり、私たちも空中に建てるようになるかもしれないなどの可能性も秘めている斗感じました。「超流動」も見てみたいです。

【講座一覧】

講師(敬称略)研究室テーマ
鈴木 久男北海道大学理学研究院物理学部門教授神の粒子,ヒッグス粒子とは何か?
小田 研北海道大学理学研究院物理学部門教授すごいぞ,超伝導-超伝導と先端科学技術-
鈴木 孝紀北海道大学理学研究院化学部門教授色と光で見る化学の世界
渡部 直樹北海道大学低温科学研究所共同研究推進部教授宇宙における分子の進化と氷微粒子の役割
柴田 英昭北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授北海道大学研究林での森林生態系研究より
鈴木  誠北海道大学高等教育推進機構・理学院教授高校生のための「蛙学への招待」
栃内 新北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門特任教授ヒトはどこまで再生できるか(医療を変える生物学)
青木 茂北海道大学低温科学研究所共同研究推進部准教授地球温暖化の詩―Haikuで読むIPCC報告書―