スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

SSH AUS みんな元気に登校!プログラムが始まりました









 ホストと過ごす日曜日が明けて月曜日に顔を合わせるのがプログラムを引率しているときの醍醐味のひとつであります。
「全然,ホームシックになってならないわ」
「うちのホームステイ,馬飼ってるの。馬,超かわいい」
「コアラ抱いてきた!」
 大丈夫でした。心配しなきゃよかったほど元気で,いい顔してました。今朝の表情。写真で伝わればと思っています。朝登校して,すぐに生活のお手伝いをしてくれるバディーとの対面,校舎見学をしました。そこはSSH。ただの校舎見学ではありません。学校の周りにある「ユーカリ」(Gum Treeと英語でいいます)の一つを取り上げ,乾燥する気候にあわせて進化している葉の形,雨水を有効に使おうとする生物の生命力についてしっかり考えさせられながらの見学でした。
 見学させていただいたASMSについて。一言ですばらしい学校です。開校10年目と言うこともあり積極的に最先端の教育システムや設備を導入していました。教室はほぼありません(打ち合わせをするための小さな部屋しかありません)ASMSではラーニングコモンズと呼んでいました。授業はこのラーニングコモンズで行われています。日本では大学図書館でこのシステムを多くの大学で導入しています。日本のシステムでは大学図書館職員が自学自習を支援する形が行われていますが,この学校は違います。先生の机もコモンズの横にオープンな形であり,教員が直接的に支援するスタイルをとっています。授業は大きなスペースでいっぺんに物理,生物,数学が行われ,パーテーションをする壁もホワイトボードです。常に生徒はコンピューターとホワイトボードで議論しています。何から何まで徹底していました。

 見学終了後,授業へ。今日の私たちの授業はASMSの校舎ではなく,棟続きのフリンダース大学の校舎でのスペシャルな形・オーストラリアにいる固有動植物のフィールドワークに向けてのレクチャーでした。英語での授業に悪戦苦闘かと思いきや,理解はできているようでした。
 さて,フィールドワークというところで,
「それでは全校集会で紹介します」と声がかかりました。全校生徒が6人のために集まってくれて紹介されることになりました。驚きと緊張のなかでしたが,無事紹介を終えることができました。
フィールドワークでは,ユーカリだけではなく,蝶・蟻・鳥などたくさんの植物を観察し,午後にはそのまとめをしました。
 オーストラリアアデレードは,気温34度。湿度29%。風なし。快調にプログラムは走っています。