スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

高2理系の現代科学Ⅱ(物理)で新日鐵住金の研究者による出前授業をおこないました



 11月17日(月)2hと5h,高校2年理系のBG組とE組の物理の時間に,現代科学Ⅱの授業として砂原公平氏(新日鐵住金)による「溶鉱炉の物理学」を実施しました。
 製鉄の話は,高校では化学で学びます。酸化鉄から酸素を奪い金属の鉄を取り出す化学反応は,まさしく化学分野の話です。
 実際の製鉄では,様々な分野の知識と技術が必要とされています。
 巨大な溶鉱炉は、1日に1万トンの鉄を20年以上休まず生産し続け,炉内温度は最大2300℃にもなります。1分間に10トン以上の気体と固体・液体が,すれ違いながらミクロな反応や熱交換をダイナミックに起こしている様子は直接見ることができません。このブラックボックスを開ける物理学がどのように活用されているのか-を題材に,企業と学問との関係や,その中で活躍する人材とキャリアパスについて話をしていただきました。