スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

応用物理学会(北海道支部)でSS課題研究を口頭発表しました



 1月9日(金),旭川市にて行われた日本応用物理学会北海道支部で,高3SSコースの糀田くんが「2種混合粉体の偏析について」を口頭発表しました。

 道内の応用物理学関係の研究者・大学院生を前に,緊張しながらもこの1年間コツコツと重ねてきた研究の成果を10分間の発表にまとめて報告しました。
 「偏析」とは大きさ,質量,表面の状態などが異なる2種類以上の粒子の集まり(粉体)に,振動などの運動を与えると同じ種類の粉体同士で集まり,種類ごとに分離する現象です。
 近年,しばしば報道される土砂災害は大きさの異なる岩石の集まりが斜面を崩れ落ちる現象なので,偏析が関わっているのではないかと考え研究してきました。偏析はあまり聞き慣れず,研究者も少ない分野で苦労しましたが,粉体斜面の安定度が何によって左右されるのか,混合粉体が作る山の偏析状況を明らかにしたことを発表しました。

 学会には高校自然科学部の1年生が3名同席しました。参加した4名は,午前中は半導体について大学院生の発表を,午後は橋詰保教授(北海道大学)から青色LEDの研究状況とこれからの半導体研究についての講演を聴講し,科学技術研究の先端での息づかいを感じていました。