スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

SSコースは,「さくらサイエンスプラン」でシンガポールの生徒と国際科学研修を行いました(東京・つくば編)

 12日~14日は,東京・つくばで,SSコース3名がNJC9名,立命館高校3名と合同で,日本科学未来館,物質材料研究機構,東京大学柏キャンパスを訪問し,国際科学研修を行いました。





 10月12日(月)  
日本科学未来館で見学研修
 今日から,立命館高校の生徒3名が合流しました。生徒はシンガポール9名,立命館慶祥3名,立命館3名での研修です。
 日本科学未来館にて研修を行いました。研修は,本研修団独自の企画です。1日を使って未来館の展示内容について調査して英語で発表するものです。会議室を借りて活動の拠点として,日本とシンガポールの生徒は3グループに分かれて午前中は未来館の常設展示のうち一つのテーマについて展示内容とその体験を記録しました。午後は会議室に戻り,昼食を含めて0時から2時までの2時間を使って英語でプレゼンテーションを行う準備をしたのち,2時からの1時間で3グループが「医療システム」,「ロボット」,「臓器移植」についてそれぞれ展示内容に関するプレゼンテーションを行いました。

 10月13日(火)  
物質・材料研究機構で研修
 つくば学園都市にある物質・材料研究機構(NIMS)にて実験・実習を行わせていただきました。3班に分かれ,次の内容で取り組みました。
「バイオ・ミメティックス」指導:細田奈麻絵 先生
「金属表面の観察」    指導:重藤暁津 先生
「超電導」        指導:小森和範 先生
 3グループに分かれて,午前中は上の3つの研究室のいずれかひとつで講義,実験,実習を受けました。午後は,研究室の研究について理解したことをグループごとに調べまとめ,15時から,NIMS内のホールをお借りして,発表会を行いました。最先端の研究について理解を深め,それを英語で発表するために整理したり,インターネットで調べてまとめたりすることにより,科学への理解の深まりとともに,英語によるコミュニケーションに磨きをかけていました。
 この日の夜,夕食後に修了セレモニーを行いました。修了証を授与し,シンガポール,日本,それぞれの生徒,先生から思いを述べ,今後もつながりを継続していくことを誓い合いました。シンガポールの生徒達から,日本の生徒,先生方へ感謝のしるしとして手紙やプレゼントをいただきました。

 10月14日(水)  東京大学にて講義
「核融合研究の最前線」と研究室見学
 東京大学柏キャンパスにて小川雄一先生の講義と研究室見学を行ないました。同キャンパス内の宇宙線研究所の梶田隆章所長のノーベル賞受賞が決定した直後のため,わくわくした思いでキャンパスを訪問しました。
 小川先生からは「核融合研究最前線」と題して,プラズマや核融合,国際協力によって建設が進められているフランスの大型実験装置ITERのお話などを行っていただきました。

 講義の後に,研究室を見学させていただき,プラズマ発生装置Mini-RTなど,プラズマによる原子の閉じ込めや,核融合炉の基礎技術開発の様子を英語で聴講し,活発な質疑応答が見られました。実際のプラズマの性質を興味深く観察しました。