スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

SSDayⅠ(現代科学Ⅰサイエンスチャージ)を実施しました(その2)

高校1年生を対象にSSDayⅠ サイエンスチャージを実施しました


北海道大学理学研究院
朝倉 政典 教授


北海道大学理学研究院
小田 研 教授


北海道大学理学研究院
末廣 一彦 講師


北海道大学工学研究院
永田 晴紀 教授 


北海道大学理学研究院
佐田 和己 教授 


北海道大学低温科学研究所
渡部 直樹 教授 


北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
齋藤 隆 講師


北海道大学理学研究院
小川 宏人 教授


北海道大学低温科学研究所
青木茂 隼 教授

 5月20日(金)3,4時間目,高校1年生を対象に北海道大学の先生方を招いた特別授業を実施しました。
 9人の先生方による50分完結の講義を用意し,3時間目に1つ,4時間目に1つ,それぞれ受講し,多様な科学の先端に触れていました。

講師: 朝倉政典 教授
(北海道大学理学研究院数学部門)
テーマ:オイラーの多面体定理

 既に知っている知識から入り,大学での数学の内容へと発展しながらオイラー多面定理について講義をしていただきました。実際に図を書いて線を足していったり,点を数えたりと生徒たちも興味深く学ぶことができていました。

講師:小田研 教授
(北海道大学理学研究院物理学部門)
テーマ: すごいぞ,超伝導
     ―超伝導と先端科学技術―

 リニアモーターカーなどで知られている超伝導のメカニズムや原理について,デモ実験を交えながら講義していただきました。実験を見せながら原理を説明してくださり,生徒たちは楽しく,興味深く学ぶことができているようでした。

講師:末廣一彦 講師
(北海道大学理学研究院物理学部門)
テーマ:姿を変える不思議なニュートリノ

 ニュートリノとは何者なのか,ニュートリノ研究がもたらすこれからの可能性について解説してくださいました。ノーベル賞レベルの難解なことわかりやすく解説してくださり,高校生も身近に感じることができていました。

講師:永田晴紀 教授
(北海道大学工学研究院機械宇宙工学部門)
テーマ:未来を正しく展開しよう
    ―工学とはどのような学問か―

 ロケット開発についての紹介を切り口に工学という学問とは何かを考察し,工学者という仕事の本音に迫る講義をしていただきました。生徒も興味を持ち熱心に学んでいました。

講師:佐田和己 教授
(北海道大学理学研究院化学部門)
テーマ:身近にある高分子で学ぼう・遊ぼう

 身の回りに多く存在している「高分子」について実演を交えながらその性質を考えました。身近にある題材を用いて,生徒自ら体験することができる講義はとても興味深く,生徒たちも熱心に講義を受けていました。

講師:渡部直樹 教授
(北海道大学低温科学研究所共同研究推進部)
テーマ:宇宙における分子の進化と氷微粒子の役割

 分子雲における分子の進化と氷微粒子の役割について最新の天文学のトピックを取り上げながら,わかりやすく解説していただきました。生徒は太陽系が生まれるまでの歴史を聞き,刺激を受けていました。

講師:齋藤隆 教授
(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
テーマ:自然共生社会理想と現実
    (エゾシカとの共存を例に)

 「自然と共生する」とはどういうことなのか,どのような社会を築けばよいのかについて,利点,不利点の説明から身近な北海道の現状までわかりやすく説明していただきました。

講師: 小川宏人 教授
(北海道大学理学研究院生物科学部門)
テーマ:一寸の虫にも五分の魂
    ―ヒトとムシの神経生物学―

 未だ解明されていない「脳」を昆虫の脳から探ろうとしている,その一部を紹介していただきました。ムシの学習能力について具体的で面白い例を用いながら,人間と昆虫の「脳神経科学」を学びました。

講師:青木茂 隼教授
(北海道大学低温科学研究所共同研究推進部)
テーマ:海を巡る冷たい水と地球温暖化

 地球温暖化に関わる海の役割について実験を交えて考察する公演を行っていただきました。先生の丁寧な説明は高校1年生にもわかりやすく,南極体験の話などにも刺激を受けているようでした。