PCSHSパトゥムタニーでは通常，月～金曜に授業があり，土日には生徒たちは家へ帰ります。この土日は我々のプログラムのために多くの生徒が残留して，一緒にアクティビティに参加してくれました。心から感謝です。

　今日はクロン・コーンという名のマングローブ森まで足を延ばし，マングローブの苗の植樹活動と水質調査のための採水を行いました。タイ湾に流れ込むこの地域の河川では30年ほど前から海老の養殖を始め，漁業での町興しを考えました。しかし，結果的には森林伐採に伴う水質の悪化や土壌の流出などによって，河川の生態系が破壊されてきました。それを少しでも食い止めるべく，地域の人々がマングローブ森の保護と植樹活動を始めたのですが，現在では企業等も参加してタイ全土に知られる環境保全活動へと繋がり，その活動を学ぶために多くの学生が訪れています。

　植樹と言っても，膝の上までが埋まってしまうような沼地に分け入って，長さ50cmほどの苗を土深く植え込みます。今回のプログラム中，最も過酷なアクティビティと言っていいでしょう。全身泥まみれになった後は，少し湾に出て，海にプカプカ浮かびつつリフレッシュしました。

　ここで採水した水を用いて，明日はデータ分析の実習にも取り組みます。肉体労働から頭脳労働へ切り替えて，引き続き元気に頑張りましょう。