スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

2018年度 重点枠SSH タイ受入プログラム レポート一覧

【1~2日目】 【3~4日目】 【5~6日目】


2018年度 重点枠SSH タイ受入プログラム【1~2日目】

2月4日~5日
プリンセス・チュラポーン・サイエンス・ハイスクール・パトゥムタニー校の受入プログラムがスタートしました!











 「先月の僕たち学校のプログラムでは,僕たちはとてもいいチームでした。それぞれの研究グループがいい発表をしましたし,たくさんの思い出を作りました。北海道では,もっといいチームになって,一生の友情を深めましょう。」

 タイのプリンセス・チュラポーン・サイエンス・ハイスクール・パトゥムタニー校の生徒12人,先生5人が本校を訪れ,メンバーのNon君がスピーチをしてくれました。先月のタイ訪問に続き,札幌での受入プログラムがスタートです。


 初日はキッコーマン醤油工場を見学し,醤油の匂いが漂う施設内に興奮しながら,日本の伝統食品である醤油の秘密,醗酵のしくみについて学びました。研究グループの中にMonk Fruitという植物からの甘味成分抽出をテーマにしているところがあり,キッコーマンの醤油と自分達の抽出成分(砂糖に変わる低カロリー甘味料として研究)を使って,照り焼きソースを作ると意気込んでいます。

 慶祥の実験室で試薬や器具を一通り揃え,パトゥムタニーの生徒たちにとっては初めての雪道,初めてのホワイトアウト,初めての温泉を体験し,一日目終了です。


 二日目は午前中に札幌市街の散策,北海道博物館での研修と続き,大学食堂で昼食をとった後は北大低温科学研究所を見学しました。

 低温研では,氷河と海氷についての講義と,低温科学の意義について説明を聞き,この研究がいかにダイナミックで地球規模の学問であるかを知りました。さすが理数の基礎がしっかりしている生徒たちだけあって,講師の先生の問いかけにもしっかり考えて答えていました。南極やグリーンランドでの氷河観測の装備の紹介,-15度,そして-50度の冷凍室で保存されている南極の氷を目の前で見るなど,寒さあふれる?体験が目白押しでした。普段の課題研究で,その研究がどのように役立つか・また応用できるかということを重視しているタイ生徒たちの目には,地球上の真水の分布や地球温暖化の問題などに直結する本研究所の取り組みは興味深く新鮮に映ったことでしょう。

 タイの生徒たちのお世話には,先月タイ訪問プログラムに参加してメンバーが中心となって当たっています。ここでも,慶祥・開成・札幌南・国際情報と,学校の垣根を越えて連携して交流プログラムを支えてくれています。頼もしい限りです。