11月16日(金)6時間目にConnect Your Road Vol.4が行われました。講師に，北海道大学量子集積エレクトロニクス研究センター情報科学研究科情報エレクトロニクス専攻の橋詰保教授をお招きし，「創・省エネルギーに貢献する半導体テクノロジー～クリーンエネルギーを創り，省エネルギーを推進する新しい半導体技術～」と題し，公演をいただきました。

　まず現在の太陽電池の仕組みを，専門的な話を含め，わかりやすく解説していただきました。続いて，家庭で使う電力と日本で使う電力，北海道の電力網を通じて先日の登別を中心に起こった停電について，先生自身の提言を交えて，生徒に話されていました。「先日の登別で起きた停電で暖房の課題があった。しかし，点火にかかる電力は一定有るが，つけているときは少ない。最低限の蓄電池などを自治体や病院が持つような仕組みは必要」と生徒に訴えられていたのが印象的でした。最後に，LED照明，ハイブリット車，エアコンなど身近なものに例えて，電力についてお話いただきました。

　講義の結びに，「今覚えていることは，覚えることで自分のデーターベースを構築することが大切。そして，その後に理解し再編集して伝えることのできる力が必要だ」と未来を担う生徒達に強いメッセージを伝えられました。

　今回，5人の北海道大学の先生に協力いただき，「国民との科学・技術対話」の一貫として実施されたこのプログラムは，高校2年生の時期に大きな刺激を与え，これからの学習に向けて前向きな姿勢を育てることができました。 それとともに，社会をとりまくエネルギーに関する課題，貧困を取り巻く国際的な問題，ips細胞をはじめとする医学研究，そして北海道の重要な産業である農業に役に立てる最先端の土壌改善研究などに触れることができたことにより，受験学力だけではない高い倫理観，社会視点を持つ「世界に通用18歳」像に近づいたと思っています。

総務部長：細川　典敬