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スタンフォード大学研修を実施





 高校3年生の主に立命館大学経営学部へ進学を予定している生徒が2月22日から5日間のアメリカカリフォルニア州パロアルトに所在するスタンフォード大学での研修に参加しました。高校3年立命館コースで起業家講座担当者の中川善之教諭がスタンフォード大学教授であり,テクノロジーベンチャープログラムディレクターのティナ・シーリグ先生との間で昨年より話し合いを進めて今回の研修を実現しました。ティナ・シーリグ先生は2016年に最新著作「スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義」を出版,また2010年にNHKで放映された「白熱教室」に出演したことのある世界における起業教育のトップランクの教授です。
 研修プログラムは大きく学外と学内と2つに分けて実施しました。学外では,出国前にJALの協力元,JAL羽田工場や博物館の見学,また企業再生についてレクチャーを受けました。米国では,シリコンバレーに本社を置くFaceBookやGoogle,Apple,さらにインテルミュージアムやテックイノベーションミュージアムなどを訪問しました。創業者がアイデアを創出するために施している工夫を目にし,常識にとらわれない発想の柔軟さを学びました。また,サンフランシスコの名所であるゴールデンゲートブリッジやフィッシャーマンズワーフなどサンフランシスコの名所も訪問しました。
 学内では,広大なキャンパスを巡るツアーや,学食やカフェテリアでの食事,スタンフォードの学生に実施されている授業も体験しました。大学専用のハイブリッドバスが循環していることや,学食がブレインパフォーマンス(脳の機能)を向上させるメニューの存在など,先進的な取り組みを随所に見ることができました。
 プログラムの最後はティナ・シーリグ先生の主宰する公開授業への参加と,その後は慶祥生徒のみを対象にした質疑応答の時間を設けていただきました。起業家講座ではここ数年間2010年に発表されたティナ・シーリグ先生の著書である「20歳のときに知っておきたかったこと」をテキストとして使用しています。そのため,著作の内容に関連する質問をする生徒や,この1年間授業で実施した起業の経験を踏まえた質問をする生徒もいました。ティナ・シーリグ先生はどの質問にも真摯に丁寧に答えてくださり,あっという間に有意義な時間が過ぎました。こうして,参加者一人一人が直接ティナ・シーリグ先生と直接会話を行うというまたとない機会に恵まれプログラムは終了しました。生徒らは今回の研修によって大学入学に向けて,学習意欲や目的意識を一段階も二段階も向上させる貴重な経験ができました。