2017年8月11日(金)～15日(火)、高校1年の大川一路君が「第38回数理の翼夏期セミナー」に参加しました。本セミナーは、数学のノーベル賞と称されるフィールズ賞受賞数学者の広中平祐氏の提唱により1980年に第1回が開催されて以来毎夏各地で開催される、合宿形式のセミナーです。国際科学オリンピックで優秀な成績を収めた生徒など、将来の科学技術を担う主力となるべき若い世代を発掘するため、全国各地から数学や理科に優れた素質と強い関心を持つ高校生が選抜されます。
　大川君は高倍率の中、全国で40人という狭き門を突破して招待されました。
　合宿では、数理科学をはじめとする科学の各分野から、第一線の研究をされている著名な研究者の方々の講義や演習が目白押しです。講師は、高校生だからといって遠慮しないというのが、本セミナー創設以来の不文律です。
　世界的権威である広中先生はもちろん、各講師は、それぞれの専門分野に関する極めて濃密な話をされました。また、参加者による研究発表会では、数理科学への関心をより一層高められ、大いに鍛えられました。
　加えて、夕食後には参加者が自主的に集まり、ゼミ形式で数学はもちろん科学全般について議論を深めました。
　大川君は「今回のセミナーに参加できたことで、各分野の最先端の学問を知ることができました。それだけでなく、ハイレベルな仲間とともに学問に対する姿勢や人生観を語り合ったことにより、かけがえのない大きな刺激をもらいました。全国の数理好きな仲間と普段の生活の中では絶対に得られない体験することができ、今までよりもずっと勉強が楽しくて、帰ってきてから取り憑かれたように勉強しています。」と感想を述べてくれました。
　大川君の今後の更なる活躍を期待しています。