参加者は全道の高校教諭が主となっていますが、公立校の教員の指導に当たる指導主事2名、大学教授4名、教職を目指す大学生7名を含めて107名となりました。この規模は、実験を主体とした研修会では全国最大のものです。
当日は、杉山教諭の講演『世界経済と科学技術』に始まり、8つの実験を260分に渡って全参加者が実習しました。杉山教諭が代表を務める北理研・マルチメディア研究委員会は全道の優秀な教員を集めて活動しており、明日の理科教育を担う人材が育つ場でもあります。
昨年度、杉山教諭が考案し下中科学研究財団より賞を受けた「エーテルを使った分圧実験」は、メスシリンダーと注射器だけで、従来、机上の計算でしかイメージできなかった現象を簡単に再現できることに参加者は一様に驚いていました。
立命館慶祥の4つの実験室は1年間に1000時間近い稼働をしており、それを支えているのは教員と共に教育に情熱を注ぐ3人の理科助手の尽力です。今回の研究大会にも休日出勤をして対応し、参加者からも多数の賛辞が寄せられました。
立命館慶祥は本校生徒だけでなく、全道教員にも開かれた学びの場となっています。