今回の遠隔授業は,インターネットの「webサービス」と「skype」を使って,福森先生のHPからデータをダウンロードしたり,福森先生の説明を聞いたりしながら音響について学習しました。
まずは最先端の音響技術を体験しました。人には聞こえない超音波から人に聞こえる合成波を,うなりの原理で作り出してピンポイントで音を聞きました。そのあと,人の両耳にマイクがあるのと同じ状況下のバイノーラル録音で,臨場感あふれる音が再現されることを確認し,また,音の聞こえる方向に瞬時にカメラを向ける技術をスカイプで確認しました。
次に,福森先生のHPからダウンロードして8段階の振動数の音を生徒が聞き,どの高さの周波数まで聞こえるか挑戦しました。また,複数の人が同時に話している音声データから何人の人が話しているか聞き分けたり,同時に複数の単語を聞き分けたりするテストをして「聞く」ことの不思議を体験的に気づきました。聴覚フィードバックの体験をとおして,人の言語活動には聞くこと,話すことが連動していることを確認し,遠隔ならではの体験授業で,音響の科学に理解を深めました。